DINNTECO-100plus設置ケースにおける検証結果を紹介しています。

 

Case 1 パドリンズの通信塔における避雷効果測定

1. 検証の概要

  • DINNTECO-100plusを設置したのは、標高2,300メートルの西ピレネー山脈の中でも、特に落雷の発生率が高い領域((Nc)7.7、(Nr)32)に位置する通信塔です。
  • 2003年6月21日にDINNTECO-100plusが設置されました。
  • 落雷状況の調査は、2003年6月21日から2016年12月31日までの14年間実施しました。
  • DINNTECO100-plus設置前には、1997年から2002年の間、従来型避雷針(フランクリンタイプ)を設置していましたが、落雷が発生しています。その中で発生した最も深刻な雷の影響 は2000年に起こった落雷事故で、塔の電気および電子部品のほとんどが焼損する深刻なものでした。

2. 検証結果

  • 14年間の調査でのDINNTECO-100plusの効果は、実装した建物へ直接雷を受けた場合は100%であり、半径100mの範囲内では、48.73mで1回、100m以上では1255回で99.99%であった。
  • 2013年から2016年の間の直撃雷は0であった。(14年間の調査)
  • 14年間の調査中に、1256回の落雷が2kmの範囲では記録されている。
    最も近い範囲の落雷は48.73mであった。 (2010年6月14日14:17:36 22 KA (-)/時を記録).
  • 落雷の確率はパドリンズの塔から100 m未満の距離で0.07%、100 mから300 m未満の距離で1.27%、300 mから500 m未満の距離で2.38%、500 mと900 mの間の距離で8.2%、900mを超える距離で88.05% となった。

3. 結果から導かれる結論

結論① DINNTECOにより、上昇トレーサの形成が防止される

・DINNTECO-100plusの直撃雷抑制効果は100%でした。
・DINNTECO-100plusから半径100m以内 (48.73m 離れたところに落雷 ) の落雷抑制効果は99.9% でした。
・実際のデータをみてみると、DINNTECO-100plusが設置されている地点から遠ざかるにつれて落雷のリスクが増加することを証明しています。
 このことは、計算式から導き出される保護範囲と、Dinnteco100-plusから放出されるマイナスイオンが、自然環境において雷雲に発生するマイナスイオンを追跡し、
 放電現象を抑制できる距離が一致していることを証明していると言えます。
 このことからDINNTECO100-plusはその環境における可変電界を補償し、上昇トレーサの形成を防止することが実証されました。
・上記より DINNTECO-100plusは保護範囲内での効果は大変に有効であることが言えます。

結論② 雷雲の中の現象にはDINNTECOは影響を及ぼさない

DINNTECO-100plusの周囲に現れる電場にのみ影響し、雲の中で起こっている落雷、また暴風雨の数や時間には影響しないという結果となりました。